結婚を決めたおふたりから、「結納」という言葉はよく聞くけど、何をどうしてよいかわからないというお話をよく聞きます。家と家との結婚といわれていた時代より、「結納」は結婚に関する一連の儀式の一つです。しかし、近年では「正式結納」ではなく、「略式結納」が主流になりつつあるようです。正式結納とは異なり、そこまで堅苦しいものではありませんが、守るべきルールは存在します。
今回は、略式結納を行うにあたっての当日の流れ・所要時間など具体的な内容などをご説明します。略式とはいえ、しっかり準備を整えることが重要になり、結納という儀式ならではの注意点も予め把握するようにしましょう。
略式結納とは
以前まで主流であった「正式結納」では、仲人が両家の間に入って結納品を交わし、両家は顔を合わすことがありませんでしたが、時代の変化もあり、仲人を立てず、両家がホテル・式場などで直接顔を合わせて行う「略式結納」が主流となっています。
略式結納を行う場所
多くのホテルや式場、料亭では、結納品と食事会がセットになった専用プランが用意されているところが多くあります。特にホテル・式場では、結納の流れ・マナーに通じた専門スタッフに任せられるので、作法をあまり知らなくても安心して結納を行えます。また、食事を含めた結納式の費用として、内容やエリアによって異なりますが10万円弱から40万円近くまでの幅があります。
略式結納の流れ
略式結納の場合、結納自体の所要時間は、全体で20分ほどになります。地域によって、内容が若干異なってまいりますので、ここでは多く行われている一般的な流れにてお伝えさせていただきます。
1. 結納品の飾り付け
2. 始めの挨拶
3. 結納品を納める(男性→女性)
4. 女性側からの受書の渡し
5. 結納品を納める(女性から男性へ)
6. 男性側からの受書の渡し
7. 婚約記念品を披露する
8. 締めの挨拶
その後、両家での記念撮影を行い食事会に進む流れになります。
略式結納の注意点
次に略式結納を執り行う際、注意すべき点をご紹介します。略式といえども伝統的な儀式になりますので、マナーを理解いただくことは大切です。
略式結納における服装マナー
両家の出席者の服装の格は揃えたほうがよいでしょう。女性が振袖なら男性はスーツを着用しましょう。母親は色無地紋付、付け下げ、父親はダークスーツで臨みます。最近は少しカジュアルな服装の傾向があり、女性はワンピースをお召しになることも多いです。丈は膝が隠れる程度のスカート丈が好まれます。セミフォーマルの場合、母親もフォーマルスーツ・ワンピースなどでも問題ないとされています。
結納品は省略してもOK
結納金や婚約記念品を交換するのみで結納が行われるケースも増えており、結納品は省略しても問題ありません。しかしながら、合計品目が「割り切れない奇数」になるように調整することがマナーです。
使ってはいけない忌み言葉
結納の最中は私語を慎み、粛々と進めます。また、結納はおめでたい席になるので、縁起が悪いとされる「忌み言葉(いみことば)」は使わないようにしてください。下記に一例をご紹介します。
・別れる(分かれる)
・切れる
・離れる
・壊れる
・「重ね重ね」などの重ね言葉
結納品は風呂敷に包んで持参
結納品は、風呂敷に包んで持参するのがマナーです。結納品を包む際は、結ばず掛けるようにしましょう。一般的に別れを連想させるものとして結び目があり、作らないほうが良いとされています。結納品を持ち帰る場合は、逆に「結んだ縁がほどけないよう」しっかり風呂敷を結びます。
まとめ
いかがでしたか?
日本では昔から行われている「結納」。家と家とのつながりを再確認できる素晴らしい伝統儀式です。この年末年始、久しぶりに家族が顔を合わせる機会も増えることでしょう。一生に一度の結婚の機会に「結納」を行ってみるのはいかがでしょうか?
また、最近では「略式結納」まで行わず「顔合わせ×家族婚」を行うおふたりも多くいらっしゃいます。SUPER WEDDINGでは一棟貸し切りだからこそ、同一日に「顔合わせ×家族婚」のお手伝いをすることも可能です。ぜひご相談してみてくださいね。